あの当たり前だった日常はどこへ
梅雨前線がつくりだした線状降雨帯が九州地区にとどまり大きな被害をもたらしています。
尊い命を失われた方々のご冥福を祈ります。
治まりかけたかに見えた新型コロナウイルスは再び勢いを取り戻し、私の住む街にも足跡を残し始めました。
それでなくとも連日の雨に閉じ込められているというのに、おかげで買い物も外食も恐る恐るという有様。
あの当たり前だったに日常はどこへ行ったのでしょう。
つかの間の晴れ間にする散歩だけが唯一の解放されたひとときです。
その散歩の途中見つけたジャコウアゲハの幼虫、とんでもない偏食とあって、餌のウマノスズクサを探すのに苦労しながらも、良い気分転換になっています。
面白いことに、真っ黒い幼虫が金色の蛹に返信する姿を見て以来、虫嫌いの妻が突如関心を持ち始め、採ってくるウマノスズクサに付いてきたジャコウアゲハの卵を熱心に育て始めました。
最初に捕まえてきた幼虫は蛹になりおよそ十日、金色がだんだん黒ずみ始め、今朝、妻の目の前で脱皮し、見事蝶々の姿になりました。
それを見た妻は興奮気味、さあ花はないか、蜜はないかと大騒ぎ、さすが蝶々に強制的に蜜を吸わせることはできません。
ようやく、言って聞かせて、最初に捕まえたところに放してあげました。
退屈しのぎに始めた自由研究ではありましたが、思いがけなくも、夫婦ともに良い気分転換になっています。